Web技術と掲示板の有用性
2016.05.25

栄枯盛衰

これまで公私問わず「掲示板は古い」と様々な場所で言われてきたが、私は全く古いとは思わない。むしろこれから本領発揮だろうと考えている。現在の掲示板技術は完全に停止した状態であるが、まだブレイクスルーする余地はあり、ブレイクスルーした際に次なるムーブメントが来ると推測している。現在の掲示板はブログでその便利さが認められたRSS機能がない。また、ブログのように整理が出来ない点で利便性が劣る。恐らく、この辺りの機能を実装した掲示板は今度登場するだろう。これに似た技術は過去既にあったからだ。この機能が付加されるだけで掲示板は飛躍的に便利になる。

Web技術

最終的に残るWeb技術はメール、ブログ、掲示板、シンプルなホームページだと考えてきた。誰しもがあり得ないと思っていたようだが、絶対に無いとすら言われたFlashの荒廃、過剰な動画ページの現象、スタイルすら廃れつつある。Web技術はhtml5に全てが統合されつつある。Chromeはほとんどその部分で処理しているようだ。これは予測できた事態である。facebookは急速にユーザーを減らし、twitterもジリジリとした綱引きが続いている。LINEこそ未だに活況をていしているが、それは日本にほぼ限った話で、世界的にはワッツアップでシェアは決定的となっている。

SNSはクローズドへブログはシェアへ

公に開かれたSNSは恐らく今後一層廃れていくだろう。メリットに対してデメリットが今後一層拡大すると推測出来るからでその兆候は既に始まっている。更新の億劫さ(ほとんどの人には習慣化しない)、情報の売買による露見と漏洩の恐れから減少傾向にあると思われる。

昔から読む人、書く人というのはけして多くはいない。SNSのメリットはリアルタイム性であり、それはつまり頻度の高い更新を意味する。インターネットの素材はすべからく更新してこそのもので、更新しなくても価値を生むのは極めて重要性の高い情報に限られる。

頻度はSNSがもっとも要求レベルが高くホームページが最も低い。1つのブログを多くの者で共有する投稿型ブログも静かに増えているのも理解出来る。自分でもつほど投稿しない人に向いている。投稿されないブログはどうしてもRSSやニュースアグリゲータからすら削除されるからだ。

SNSはクローズドな集まりが賑やかになるだろう。外に開かれた情報がいかに面倒を生むか実感しているからと思われる。Googleがグループアプリをリリースしいよいよその兆候は顕著になってきた。LINEやfacebookといったアプリはビッグデータを収集しそれを利益に転嫁させている。その危険性は考えるまでもないことだ。

掲示板の有用性

ブログやSNSは議論や雑談に向かない。CPUの発達で処理速度が速くなった為、掲示板にあった表示速度のアドバンテージは問題とならなくなったが、SNSでは話題の出処が不明になりがちだ。辿る方が困難な為にマトメが盛んになった側面がある。それは不透明性の現れである。それはメリットでもあったがデメリットが大きくなってきた。情報をわざと悪用する人が増えたからだ。掲示板も行き過ぎるとそうした傾向に陥るがSNSやブログより耐性がある。ただ整理しづらいデメリットがあり、そうした技術的ブレイクスルーは要望される。

ブログなどは単純ツリーで話題が広がった際に一切対応出来ない。ブログにその機能を付加するのは性質上困難だと思われる。そもそもが良くも悪くもビジュアライズされているが故に「読みづらい」というデメリットがある。私が掲示板にこだわるのはそこだ。本当に交流らしきものをするにはネットでは「実況生放送」や「掲示板」に限られるだろう。
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