アニメ:約束のネバーランドSeason2-8:加速してきた
2021.03.05
なんだか毎週書いてます。(笑)

崖へ

本作の状態は「もう止まらねぇ! 行き着く所まで行くっきゃねーっ!!」って感じです。
日本人に有りがちな、悪い意味での開き直りがココでも起きてますね。
丁寧さは皆無で、どうにかしようという思いが伝わる部分もなく、台詞で全部説明しようとし、一見小器用に出来事をダイジェストで流し体裁は整えようとする。
ホント日本人のこのメンタリティは昭和から変わらないんだな~と感じています。

破滅思考

どうにかして、バランスを取り戻そうと格闘もせず、
この先が崖だと判っていても、崖までまっしぐら。
そんな状態。
今の政治がそうであるように、
どの企業でも、
どのプロジェクトでも、
どのコミュニティでもすぐ発生すること。
まさか、こんな成功を約束されたような作品でも起こるとは・・・末恐ろしいです。

人間力

例え不格好でも、「俺たちは間違った!!」と痛感したのなら、無理にでも方向を転換するのが誠実な人です。
崖に落ちることは覚悟せざる負えないでしょうが(ある程度は手遅れなので)、自分は落ちても、他の人は落とさせない。その為の時間稼ぎでも何でもする。そうした精神性が無いのが感じられます。粛々と崖へ向かって進んでいくさまは今の日本そのものですね。残るのは政治と同じで、無責任な責任のなすり合いでしょう。

ダイジェスト版

全てがダイジェスト版的に進行しており、
なぜ彼が苦悩しているのか、
彼の手下は何なのか、今回ダイジェストで解説されました。
ま~でしょうね、というのが確認されただけの回。
相変わらず色々とオカシナ点は多いのですが。
「帰るの速すぎじゃないの?」とか。

今更なの?

一番引っ掛ったのが・・・あの状態で今更苦悩するかね?
彼処までやってさ。完全に一線越えているでしょ。

人間ってほんと、一線を越えると戻れないものです。
壊れるんですよね、自分の中で。もしくは最初から無いか。

ダビンチなんかそうですよね。最初からそういう倫理観が無い。
あの時代に、金つかませて、地下で死体解剖なんて、普通じゃない。
でも、天才ってそういうもので、壊れ性能の裏で、別なものも壊れている。
天才には感情を司る扁桃体に異常がある人が多いと推測されます。
今でいうサイコパスです。しかも飛び切りの。
だからこそ出来てしまう。
ストレスにはならない。
努力とも思わない。

裏を返すと正常だったら、壊れないと出来ない。
そして壊れたら、元に戻るのは容易じゃない。
戦争の体験談を見聞きして痛感します。

そして壊れたら、完全に戻ることは無い。
起きたことを無かったことには出来ないですからね。
何れの場合も悩まないでしょ。
悩んでいる間は、一線を越えてないから。

一期では感受性豊かで腹の座った性格が伺えました。
この後に壊れたのでしょうが、だったら彼処では悩まない。

天才

天才の怖い所は、一旦振り切ったら元に戻らない点です。
そして一般人より振り切れる。何度でも。

私の友人にも天才がおりました。
彼らは180度振り切れるんですよ。怖いぐらいに。
一つの切っ掛けで。
逆に言うと、ソレが無いと泰然自若ですよ。
微動だにしない。

善悪という倫理観を基底にはしていない。
そして一度振り切ったら、馬鹿でも判りそうなことを理解しようとはしない。
そういう人達なんだと肌で感じました。
そもそも彼らは感情的な点で悩まないんですよね~。
だからジョブスにしても、ゲイツにしても平気で他人のものパクれる。
彼らかしたら「良いものはパクる。当然でしょ」ぐらいな感じ。
しかも絶妙にパクる。 
馬鹿なパクりかたはしない。

だから、壊れたものは戻らないんですわ。
全く戻らないわけではないのですが、何十年とかかりますよ。
そんな精神って理屈通りじゃないので。

どう駆け抜けるか

最早、純粋に鑑賞することは叶わくなりましたが、まあ腐っても「作品を生み出す側」と言えば大袈裟かもしれませんが、書く側として見ると本作は興味深くなってきました。「破壊した」後で、どう落とし前をつけるのか? という点です。

何事も「受動側」と「提供側」の乖離というのは埋まらないので、ま~製作者サイドは針のむしろだと思います。何でもそうですが、調子の良い時というのは誰しも調子の良いものを生み出せるのですが、肝心なのは、本質が見えるのは、「調子が悪い時」です。この落とし所です。そこで力量が見えるでしょう。そこを鑑賞させて頂きます。
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